パソコンを買うためにカタログや商品説明を見たけれども、どれを選んでよいのか分からない…。
そんな経験をしたことはありませんか?
パソコンの説明には、必ずCPUやメモリといった部品のスペックが記載されています。
ですがあまりパソコンに詳しくない人にとって、聞いたこともない専門用語や数字を並べられても、どれが良いのか判断するのが難しいですよね。
だからといって価格やデザインだけでパソコンを選んでしまうと
- 思っていた以上に性能が低くて使いづらい
- パソコンでやりたいことができなかった
このような失敗をしてしまう可能性がグッと高くなってしまいます。
こうした失敗を防ぐためには、パソコンの性能やスペックに関する知識を身に付けて、カタログに書かれている内容を理解できるようにするのが一番の方法ですが、すべてのスペックに対して詳しく覚える必要はありません。
パソコンを買うときに覚えておきたい基本スペックこの4つ!
PCの4大スペック
・メモリー
・ストレージ
・ディスプレイ
これらのスペックが理解できれば、もうパソコン選びで失敗することはありません!
突然のセール品に出会った時でも、そのパソコンがホントにお買い得なのかを判断できるようになりますよ。
もうパソコン選びで失敗したくない!という人は、この4つの基本スペックを理解しておきましょう。
パソコンの頭脳!CPUの見分け方
パソコンの頭脳に相当する「CPU」は、その性能を左右する最も大事なパーツになります。
パソコン用CPUのメーカーには、「インテル」と「AMD」の2社がありますが、現在発売されているパソコンの多くは「インテル」のCPUを搭載しているので、まずはインテルのCPUについて理解しておきましょう。
「インテル」のCPUの名前の付け方は一見複雑そうですが、実は一定のルールに基づいて命名されているので、見分けるのは意外にカンタンです。
CPUのブランド名
ブランド名 | 説明 |
Core(コア) | インテルの主力モデルとなるCPU。i9,i7,i5,i3のシリーズが存在する。数値が大きいほど高性能だが、その分価格は高くなる。 |
CoreM(コアエム) | 消費電力や発熱を抑えたモバイル向けのCPU。 |
Pentium(ペンティアム) | 低価格パソコン向けのCPU。価格は安くなるが、Coreと比べると性能は劣化する。 |
Celeron(セレロン) | ペンティアムの下位モデルとなるCPU。 |
Atom(アトム) | タブレットや超小型パソコン向けのCPU。 |
インテルのCPUは、「Core」ブランドが最も高性能かつ高速なCPUとなっています。
「ペンティアム」や「セレロン」は、性能よりも価格重視となっており、低価格パソコンに採用されることが多いCPUです。
「アトム」に関しては性能が大幅に落ちるので、ノートパソコンに採用されることはほとんどありません。
プロセッサーナンバー
同一ブランド、シリーズ名の中での性能の優劣を表す数字です。
数値が大きいほど高性能となります。
CPUの世代
プロセッサーナンバーの1桁目でCPUの世代を判別できます。
※8なら第8世代、7なら第7世代のCPUとなります。
世代 | 発売開始日 | コードネーム |
---|---|---|
第1世代 | 2008~2011年 | Nehalem |
第2世代 | 2011年1月9日 | Sandy Bridge |
第3世代 | 2012年4月29日 | Ivy Bridge |
第4世代 | 2013年6月2日 | Haswell |
第5世代 | 2015年6月18日 | Broadwell |
第6世代 | 2015年8月7日 | Skylake |
第7世代 | 2017年1月6日 | Kaby Lake |
第8世代 | 2017年11月2日 | Coffee Lake-S |
数値の大きい世代ほど最新のCPUとなり、性能も上がります。
カテゴリー
機能や消費電力を判別する記号。
ノートパソコンの場合、
B→G→H→HK→HQ→U→Yの順で性能を表しています。
動画編集などの重い作業をする人は、Coreシリーズ(i5かi7)、価格を重視する人は「セレロン」を搭載したパソコンを選ぶと良いでしょう。
複数タスクを快適に!メモリの規格と種類について
メモリとは、データをやり取りするとき一時的にデータを記憶するパーツです。
高性能CPUを搭載したパソコンでもメモリ容量が少ないと、動作は遅くなり、その性能を発揮できません。
ココがポイント
Windows10(64ビット)では、OSを動かすために2GBのメモリが必要となります。4GBでもWindows10は動作しますが、快適に使うためには8GB欲しい所です。
また「モジュール規格」の数値が高いほど、データ転送速度の速いメモリとなりますが、対応するメモリの規格はCPUに依存します。
そのため、メモリを選ぶ際には、まず容量を重視。
「モジュール規格」は参考程度でも大丈夫です。
モジュール規格 | チップ規格 | データ転送速度 |
PC4-21300 | DDR4-2666 | 21.3GB/秒 |
PC4-19200 | DDR4-2400 | 19.2GB/秒 |
PC4-17000 | DDR4-2133 | 17GB/秒 |
データの保存領域!ストレージの種類と特徴について
パソコンのストレージといえばハードディスクが主流でしたが、最近はSSD(ソリッドステートドライブ)を搭載したパソコンが増えてきました。
さらにSSDとハードディスクを組み合わせたデュアルストレージや、HDDを高速化するOptane(オプテイン)メモリーを搭載したパソコンも発売されています。
ストレージの種類と特徴
ストレージ | 速度 | 容量 | 価格 |
HDD(ハードディスク) | × | 〇 | 〇 |
SSD | 〇 | × | △ |
SSD+HDD(デュアルストレージ) | 〇 | 〇 | × |
HDD+Optaneメモリー | 〇 | 〇 | 〇 |
デュアルストレージとは?
Optaneメモリーとは?
価格重視でコストを抑えたい人はHDD。
起動や動作の速さを求める人はSSDを選ぶのが基本ですが、速さと容量、どちらも譲れない!という人には、HDD+SSDのデュアルストレージ、もしくは、Optaneメモリー搭載のパソコンを選ぶのがオススメです。
購入はネット通販の一択ですね。
動画もキレイに!ディスプレイのサイズや解像度について
画面の見やすさは、パソコンの使い心地に大きく影響します。
ディスプレイのスペックについては、「液晶パネルの種類」と「解像度」の2つをチェックしましょう。
液晶パネルの種類
液晶パネル | 価格 | 視野角 | 画質 |
IPS液晶 | 高い | 広い | 良い |
VA液晶 | 普通 | やや狭い | やや良い |
TN液晶 | 安い | 狭い | 普通 |
解像度の種類
解像度 | 名称 |
3840×2160 | 4K |
2560×1440 | WQHD |
1920×1080 | FHD(フルHD) |
1366×768 | FWXGA |
IPS液晶は、視野角が広く、高画質。
色の再現性や映像の応答速度に優れています。
YouTubeなどの動画をみる機会が多い人は、「IPS液晶」を選びましょう。
画面サイズが同じパソコンであれば、解像度が高いほどより精密で美しい画質になりますが、4Kに対応しているパソコンは一部のフラッグシップモデルのみ。
価格と映像のキレイさのバランスがちょうど良いのは、解像度「1920×1080」のフルHDモデルになります。
スペックが読めればPC選びに失敗しない
今回説明した4つのスペックが理解できれば、パソコンの購入で失敗する確率はグッと低くなるでしょう。
- インターネットだけ出来れば良いのか?
- 動画を編集したいのか?
- パソコンでゲームがしたいのか?
まずはパソコンでやりたいことを思い浮かべる。
その上で、それが快適に実現できる性能を持った機種を選ぶ。
ネット通販でも自信を持って購入できるようになりますよ!